日本人の「戦争観」を問う 昭和史からの遺言

価格
1,760円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: 戦後70年という節目の年に、日本はこれまでの安全保障政策を歴史的に転換して集団的自衛権の行使を認めた。
日本人に、この事実に向き合うための「戦争観」があるだろうか……。
「昭和史」の知を駆使しながら、わかりやすく日本人と軍事のあり方に思索をめぐらす歴史エッセイ。
ISBN:
978-4-634-15111-6
著者: 保阪正康 
刊行:
2016年12月
仕様: 四六  ・  264ページ
このエントリーをはてなブックマークに追加
詳細をみる
目次:
日本人の「戦没者への補償と追悼」を問う
議論が始まった自衛隊「戦死者」への補償と追悼 補償問題をこじらせた「無責任な戦争」 糸口の見えない「戦没者」追悼施設のあり方 国民が自覚すべき追悼する側の責任 他

日本人の「戦争責任論」を問う
イギリスのイラク戦争検証報告書 東京裁判は何を裁いたか 戦争被害への結果責任とは 他

日本人の「広島・長崎論」を問う 
オバマ広島演説に思ったこと トルーマン演説に見る原爆投下の正当性とは 国内でしか通用しない「被爆国」の論理 死者と死者を相殺しないという思想 他

日本人の「戦争観」を問う
自衛隊員が直面する戦場 日本人と「戦争観」 参謀本部が見殺しにした戦場 特攻基地訪問と自衛官の「死生観」 自衛隊幹部が悩む愛国心教育 他

日本人の「昭和天皇論」を問う
今上天皇の「慰霊」へのこだわり 開戦までの昭和天皇「三つの段階」 「かくなつては国は守れぬ」 「統治システムの欠陥」に苦しんだ天皇 他

あとがきにかえて
―昭和の戦争に思想はあったか
自問すべき日本人の戦争観 「軍人勅諭」と「戦陣訓」 軍事思想なき国家・日本 日本の国柄に見合う戦争観を 他