タロットの歴史 西洋文化史から図像を読み解く

価格
2,750円 (税込)
在庫: 在庫あり
解説: タロットの図像はどのように生まれ、変遷してきたのか。謎に満ちた絵柄を、キリスト教画や木版挿画など、西洋絵画のアトリビュートに基づいて読み解く。古典系からウェイト系まで、大小アルカナについてカラーで紹介。
ISBN:
978-4-634-15062-1
著者: 井上教子 
刊行:
2014年11月
仕様: A5判  ・  304ページ
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目次:
はじめに
第1章 タロットの歴史
 1 序論 - 基本となる知識
   3種の系統
   タロットの標準(スタンダード)について
 2 古典派タロットが生まれるまで
   1300年代~ 権力者たちのために描かれた絵画
   1304~1306年 ルネッサンス芸術の創始者ジオットの工夫
   1364年 フランス王位に芸術の庇護者、シャルル5世が即位
   1396年 フランス国王シャルル6世のタロット登場
   1412年 イタリア・ミラノ公に
          フィリッポ・マリア・ヴィスコンティが即位
 3 一族のためにつくられたヴィスコンティ版
   推定1428年 現存する最古のタロット ヴィスコンティ版登場
   推定1450年 新たなヴィスコンティ版、ベルガモ・パックの登場
   1450年 イタリア・フェラーラ公ボルゾと12か月の暦
   推定1470年 イタリア・フェラーラ公のまじない札、
          エステンシ・タロット
   1494年 フランスがイタリアを侵略、タロットが他国へ広がる
   マンテーニャのタロット
 4 庶民の間で流行したマルセイユ版
   1500年代~ 宗教改革で普及した木版画
   1600年代~ 宮廷文化から大衆文化へ
   1650年頃 木版画のマルセイユ版登場
   1700年代~ ギルドに守られてたマルセイユ版の伝統
   1701年 フランス政府による版木の回収
   1725年 教皇、女司祭長の絵札に排除命令
   1781年 タロットのエジプト起源説登場
 5 不朽の名作ウェイト版
   1800年代初期 フランス近代におけるオカルティストの活躍
   1800年代中期 イギリスの魔術結社とカバラ・タロット
   1800年代後期 魔術系タロットの集大成
   1857年 ウェイト版の作者誕生
   1909年 78枚すべてが絵札のウェイト版刊行
   1900年代後期 空前のタロットブーム
   1944年~現代 続々と派生するウェイト系タロット

第2章 大アルカナの歴史
 1 魔術師 神聖な知力から庶民の知恵へ
   ヴィスコンティ版/マルセイユ版/ウェイト版
 2 女教皇 男性優位社会における聖性
   ヴィスコンティ版/マルセイユ版/ウェイト版
 3 女帝 母なる女神の偉大さ
   ヴィス