後世に残したい昭和史の名著と人物
価格: |
1,760円 (税込)
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在庫: |
在庫あり |
解説: | 盛り上がる歴史修正主義との間で歴史議論が成り立たないことに危機感をいだく著者が、議論の土台とすべき共通の知識基盤=名著と後世に伝えるべき昭和期の人物を厳選紹介する。 |
ISBN: | 978-4-634-15060-7 |
著者: | |
刊行: |
2014年8月
|
仕様: | 四六判 ・ 368ページ |
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目次:
第一部 昭和史の名著
序章 昭和史の名著を知る
膨らみ続ける「日本は正しかった」論/戦後「密教」の顕教化/
歴史議論を成り立たなくさせるもの/
史料を自ら燃やした日本の政府/
末端兵士らの記録刊行はなぜ遅れたか/名著をふるいにかける
第一章 作家・ジャーナリストによる名著
『レイテ戦記』を書いた大岡昇平の執念/
戦記文学の巨頭『戦艦大和ノ最期』/山本七平の思想と戦場体験/
忘れられた輸送部隊の戦史/
『旋風二十年』が戦後社会にもたらした衝撃/
自身の体験が臨場感を与える半藤一利の『昭和史』/
「特攻」をどう読むか/日本人論としても読める森本忠夫『特攻』/
記録者たりえた松本清張と山田風太郎
第二章 アカデミズムの名著を読む
世界をリードするイギリスの教養主義/
「二十世紀」を総括できない日本人/
アカデミズムに多かった「演繹的」史観/家長三郎への違和感/
色川大吉と三笠宮/日本人の組織に着目した『失敗の本質』/
「開戦への道」を分析した良書/東京裁判と占領期を知るために/
日本は今も国家総力戦体制か - 野口悠紀雄の視角 -
第三章 外国人による昭和史の名著
外国人研究者が好きな「昭和天皇」と「吉田茂」/
日本研究の入り口になった太平洋戦争/
外国人の日本人イメージのギャップ/
ハーバート・ビックスが描いた昭和天皇/
外国人による「昭和天皇論」を分析したウェッツラー/
ビックス『昭和天皇』への批判/
海外の理解を促すためにどうすべきか
第四章 当事者の自伝・回想録、記録の名著
ゴミに出されるところだった新史料/
『本庄日記』の記述は真実か/
他者に責任を押しつける近衛文麿の手記/
昭和戦前期を知るのに欠かせない『西園寺公と政局』/
侍従の回想録が伝える昭和天皇の人間性/
吉田茂『回想十年』はなぜ名著なのか/
良質の回想録が少ない外交官と軍人/
涙なしで読めなかった『きけわだつみのこえ』/
抜粋されていた戦没学徒たちの遺構/
読むべきもうひとつの『きけわだつみのこえ』/
昭和史で名著を十冊挙げるなら
序章 昭和史の名著を知る
膨らみ続ける「日本は正しかった」論/戦後「密教」の顕教化/
歴史議論を成り立たなくさせるもの/
史料を自ら燃やした日本の政府/
末端兵士らの記録刊行はなぜ遅れたか/名著をふるいにかける
第一章 作家・ジャーナリストによる名著
『レイテ戦記』を書いた大岡昇平の執念/
戦記文学の巨頭『戦艦大和ノ最期』/山本七平の思想と戦場体験/
忘れられた輸送部隊の戦史/
『旋風二十年』が戦後社会にもたらした衝撃/
自身の体験が臨場感を与える半藤一利の『昭和史』/
「特攻」をどう読むか/日本人論としても読める森本忠夫『特攻』/
記録者たりえた松本清張と山田風太郎
第二章 アカデミズムの名著を読む
世界をリードするイギリスの教養主義/
「二十世紀」を総括できない日本人/
アカデミズムに多かった「演繹的」史観/家長三郎への違和感/
色川大吉と三笠宮/日本人の組織に着目した『失敗の本質』/
「開戦への道」を分析した良書/東京裁判と占領期を知るために/
日本は今も国家総力戦体制か - 野口悠紀雄の視角 -
第三章 外国人による昭和史の名著
外国人研究者が好きな「昭和天皇」と「吉田茂」/
日本研究の入り口になった太平洋戦争/
外国人の日本人イメージのギャップ/
ハーバート・ビックスが描いた昭和天皇/
外国人による「昭和天皇論」を分析したウェッツラー/
ビックス『昭和天皇』への批判/
海外の理解を促すためにどうすべきか
第四章 当事者の自伝・回想録、記録の名著
ゴミに出されるところだった新史料/
『本庄日記』の記述は真実か/
他者に責任を押しつける近衛文麿の手記/
昭和戦前期を知るのに欠かせない『西園寺公と政局』/
侍従の回想録が伝える昭和天皇の人間性/
吉田茂『回想十年』はなぜ名著なのか/
良質の回想録が少ない外交官と軍人/
涙なしで読めなかった『きけわだつみのこえ』/
抜粋されていた戦没学徒たちの遺構/
読むべきもうひとつの『きけわだつみのこえ』/
昭和史で名著を十冊挙げるなら
た~と
高橋是清 二・二六事件での惨殺 昭和を代表する財政家
高峰秀子 日本映画全盛期を代表する女優
竹下 登 和を重んじた昭和最後の首相
武見太郎 「学問を守る」が信念だった「ケンカ太郎」
田中絹代 「私は映画と結婚した」昭和の大女優
田中角栄 日中国交正常化を実現させた昭和政治の顔
谷崎潤一郎 戦時下に連載を中止された代表作「細雪」
稲田山頭火 自然と生死を詠み続けた放浪の俳人
円谷幸吉 プレッシャーから自死を選んだ東京五輪メダリスト
東郷茂徳 開戦と終戦の外相を務めた「悲劇の人」
東條英機 精神論で国民を鼓舞した開戦時の首相
徳富蘇峰 積極的な戦争協力を戦後に反省
土光敏夫 企業と国家を組織改革した「土光イズム」
栃錦清隆 大相撲「栃若時代」の立役者
朝永振一郎 世界水準を超えた湯川秀樹のライバル
な~の
永井荷風 庶民の息吹を愛した戦前の「自立した市民」
中野正剛 戦時下で東條を批判し割腹自殺
南原 繁 吉田茂の「曲者阿世の徒」発言に猛反論
仁科芳雄 原爆開発に従事させられた原子物理学者
新渡戸稲造 日本人の思考を世界に伝えた「武士道」
野口雨情 「七つの子」「赤い靴」 童謡を確立した詩人
は~ほ
長谷川一夫 出演映画は三百本以上 昭和時代劇の大スター
浜口雄幸 凶弾に倒れた「ライオン宰相」
林芙美子 「花のいのちはみじかくて苦しきことのみ多かりき」
平塚らいてう 「元始、女性は実に太陽であった」
広田弘毅 文官としてただ一人のA級戦犯
深井英五 歴代で最も知性が高いと評された日銀総裁
藤田嗣治 芸術家が背負った戦犯の汚名
藤山愛一郎 自民党総裁を目指した財界人
双葉山定次 今なお破られぬ六十九連勝の大記録
古川ロッパ 喜劇王が警視庁にのりこんだ理由
古橋広之進 マッカーサーも賛辞を送った「フジヤマのトビウオ」
本田宗一郎 機械いじりの好きな少年が目指した世界
ま~も
牧野富太郎 独力で近代日本の植物学を切り開く
正木ひろし 国民の奴隷根性を叱った人権派弁護士の先駆
松岡洋右 なぜ松岡は昭和史で評判が悪いのか
松下幸之助 近代日本が生んだ独創的な経営者
松田権六 「漆芸の神様」の人生を変えたドイツでのできごと
松永安左衛門 脱官僚体質を貫いた日本の電力王
三浦 環 その美声を欧米で認められたオペラ歌手
三木武夫 保守の中の良心を自負
御木本幸吉 エジソンから讃えられた世界の真珠王
三島由紀夫 「戦後のあまりに永い日本の眠りに憤った」
水野広徳 第一次大戦の悲惨さを見て反戦を唱えた軍人
溝口健二 叩き上げ職人監督が到達した映像美の世界
美空ひばり 昭和日本の「母情」を代弁
南方熊楠 昭和天皇も偲んだ世界的博物学者
宮澤喜一 リベラル思想の背景にあった戦時下体験
宮武外骨 戦時下でも軍部を嗤い続けた反骨の人
三好達治 「戦争詩」と戦後の葛藤
武者小路実篤 文学への入り口に立ち続ける作家
棟方志功 求道者にも通じる世界的木版画家
や~よ
柳田国男 日本民俗学の出発点となった名著「遠野物語」
柳家金語楼 自分の笑い顔を意匠登録した人気落語家
山田風太郎 戦後史研究者も評価する「戦中派不戦日記」
山本五十六 三国同盟に反対した正確な国際感覚
山本有三 昭和期文壇の相談役
湯川秀樹 「私は孤独な散歩者だった」
横山大観 写実主義を超える精神主義を標榜した日本画
与謝野晶子 「君死にたまふことなかれ」
吉岡隆徳 陸上百メートル世界記録を樹立した「暁の超特急」
吉川英治 「宮本武蔵」今も読み継がれる大衆小説
吉田 茂 マッカーサーを動物園の熊にたとえた巧み
高橋是清 二・二六事件での惨殺 昭和を代表する財政家
高峰秀子 日本映画全盛期を代表する女優
竹下 登 和を重んじた昭和最後の首相
武見太郎 「学問を守る」が信念だった「ケンカ太郎」
田中絹代 「私は映画と結婚した」昭和の大女優
田中角栄 日中国交正常化を実現させた昭和政治の顔
谷崎潤一郎 戦時下に連載を中止された代表作「細雪」
稲田山頭火 自然と生死を詠み続けた放浪の俳人
円谷幸吉 プレッシャーから自死を選んだ東京五輪メダリスト
東郷茂徳 開戦と終戦の外相を務めた「悲劇の人」
東條英機 精神論で国民を鼓舞した開戦時の首相
徳富蘇峰 積極的な戦争協力を戦後に反省
土光敏夫 企業と国家を組織改革した「土光イズム」
栃錦清隆 大相撲「栃若時代」の立役者
朝永振一郎 世界水準を超えた湯川秀樹のライバル
な~の
永井荷風 庶民の息吹を愛した戦前の「自立した市民」
中野正剛 戦時下で東條を批判し割腹自殺
南原 繁 吉田茂の「曲者阿世の徒」発言に猛反論
仁科芳雄 原爆開発に従事させられた原子物理学者
新渡戸稲造 日本人の思考を世界に伝えた「武士道」
野口雨情 「七つの子」「赤い靴」 童謡を確立した詩人
は~ほ
長谷川一夫 出演映画は三百本以上 昭和時代劇の大スター
浜口雄幸 凶弾に倒れた「ライオン宰相」
林芙美子 「花のいのちはみじかくて苦しきことのみ多かりき」
平塚らいてう 「元始、女性は実に太陽であった」
広田弘毅 文官としてただ一人のA級戦犯
深井英五 歴代で最も知性が高いと評された日銀総裁
藤田嗣治 芸術家が背負った戦犯の汚名
藤山愛一郎 自民党総裁を目指した財界人
双葉山定次 今なお破られぬ六十九連勝の大記録
古川ロッパ 喜劇王が警視庁にのりこんだ理由
古橋広之進 マッカーサーも賛辞を送った「フジヤマのトビウオ」
本田宗一郎 機械いじりの好きな少年が目指した世界
ま~も
牧野富太郎 独力で近代日本の植物学を切り開く
正木ひろし 国民の奴隷根性を叱った人権派弁護士の先駆
松岡洋右 なぜ松岡は昭和史で評判が悪いのか
松下幸之助 近代日本が生んだ独創的な経営者
松田権六 「漆芸の神様」の人生を変えたドイツでのできごと
松永安左衛門 脱官僚体質を貫いた日本の電力王
三浦 環 その美声を欧米で認められたオペラ歌手
三木武夫 保守の中の良心を自負
御木本幸吉 エジソンから讃えられた世界の真珠王
三島由紀夫 「戦後のあまりに永い日本の眠りに憤った」
水野広徳 第一次大戦の悲惨さを見て反戦を唱えた軍人
溝口健二 叩き上げ職人監督が到達した映像美の世界
美空ひばり 昭和日本の「母情」を代弁
南方熊楠 昭和天皇も偲んだ世界的博物学者
宮澤喜一 リベラル思想の背景にあった戦時下体験
宮武外骨 戦時下でも軍部を嗤い続けた反骨の人
三好達治 「戦争詩」と戦後の葛藤
武者小路実篤 文学への入り口に立ち続ける作家
棟方志功 求道者にも通じる世界的木版画家
や~よ
柳田国男 日本民俗学の出発点となった名著「遠野物語」
柳家金語楼 自分の笑い顔を意匠登録した人気落語家
山田風太郎 戦後史研究者も評価する「戦中派不戦日記」
山本五十六 三国同盟に反対した正確な国際感覚
山本有三 昭和期文壇の相談役
湯川秀樹 「私は孤独な散歩者だった」
横山大観 写実主義を超える精神主義を標榜した日本画
与謝野晶子 「君死にたまふことなかれ」
吉岡隆徳 陸上百メートル世界記録を樹立した「暁の超特急」
吉川英治 「宮本武蔵」今も読み継がれる大衆小説
吉田 茂 マッカーサーを動物園の熊にたとえた巧み
あ~お
会津八一 教え子にも慕われた代表歌人
朝河貫一 アメリカで戦争回避に尽力した歴史学者
浅沼稲次郎 政治テロに倒れた社会党委員長
芦田 均 「国の現状は軽佻な人心が禍根である」
渥美 清 不良少年時代の思い出が国民的映画に
池田勇人 「あなたの月給を二倍にします」
石坂泰三 大阪万博を成功させた「財界の総理大臣」
石橋湛山 小日本主義を唱えて軍部から迫害
石原莞爾 民主憲法を評価した異才の軍人
市川房枝 女性の地位向上に一生を捧げる
井深 大 焼け跡の個人企業を「世界のソニー」に
犬養 毅 「話せばわかる」「問答無用、撃て、撃て」
井上成美 戦後、愛読書に朱線を引いた一節
梅原龍三郎 ルノアールに学んだ日本的油絵の巨匠
江田三郎 斬新な「江田ビジョン」が受け入れられていたら
江戸川乱歩 明智小五郎を生んだ探偵小説のパイオニア
江戸英雄 戦後の土地利用を変革したデベロッパー
榎本健一 エノケンは「日本のチャップリン」だったか
遠藤三郎 元軍人が説いた「軍備は国を滅ぼす」
大河内正敏 理化学研究所のレベルを引き上げたアイディアマン
太田 薫 「春闘」を発明した国民的人気の労働運動家
大原総一郎 製品開発で戦後復興を目指した哲学的経営者
大平正芳 現職総理のまま無念の急死
大宅壮一 テレビ文化を「一億総白痴化」と一刀両断
岡本太郎 「太陽の塔」に込められた東西文化の混合
尾崎行雄 軍閥政治、東條を批判し続けた「護憲」の信念
小津安二郎 独特のカメラアングルで世界的な評価
か~こ
笠置シヅ子 復興の街に鳴り響いた「東京ブギウギ」
片山 哲 戦後初の日本社会党からの首相
樺美智子 安保世代が神話化した悲劇の聖女
河合栄治郎 反ファシズムを貫き二・二六事件批判で弾圧
川端康成 「しみじみとやさしい日本人の心の歌」
菊田一夫 大ヒットドラマ「君の名は」を書いた劇作家
菊池 寛 「文藝春秋」を創刊し文学、文芸の普及に一石
岸 信介 評価が分かれる昭和の「妖怪」
木戸幸一 軍部と駆け引きした天皇の側近中の側近
木下恵介 戦争への批判を込めた名作「二十四の瞳」
清沢 洌 冷静に「戦争への道」を批判し続けた国際派言論人
桐生悠々 軍を批判し続けた真のジャーナリスト
熊谷守一 「お国のためになにもしていない」と文化勲章拒否
黒澤 明 審査員たちが一様に威を正した映画「羅生門」
河野一郎 戦後政界で花咲いた信念の人
古今亭志ん生 アメリカ兵に啖呵を切った気骨の噺家
後藤田正晴 「あの戦争はムチャやったなあ」
近衛文麿 「戦争がしたいなら軍人だけでやるがいい」
小林一三 軍部に媚びなかった「宝塚歌劇団」の生みの親
さ~そ
西園寺公望 日本の行く末を案じた最後の元老
西条八十 「軍歌で応援するしかなかった。ひどい時代だった」
斎藤隆夫 軍部の脅しの前で勇気ある「反軍演説」
斎藤茂吉 昭和天皇に和歌を指導
坂口安吾 戦後社会を鋭く論じた「墜落論」
阪田三吉 「銀が泣いている」 昭和の天才棋士
坂本 九 あどけなさが残る少年が放った世界的ヒット曲
桜田 武 国家観をもって政界に意見した財界四天王の一人
佐藤栄作 沖縄返還を実現した政治手腕と核密約
サトウハチロー サトウの童謡に特徴的な母親への慕情
澤田美喜 私財をなげうって混血孤児二千人の母に
弊原喜重郎 天皇制を守るため「人間宣言」を助言
司馬遼太郎
関心は「歴史を旋回させている権力とその内蔵のにおい」
島崎藤村 日本ペンクラブの初代会長
東海林太郎 「国境の町」「妻と兵隊」 戦前歌謡の代表
昭和天皇 「大戦のことが一番いやな思い出」
白井義男 日本人初のプロボクシング世界王者
鈴木貫太郎 陸軍強硬派をなだめて終戦工作に奔走
鈴木大拙 禅の思想を欧米に知らしめた仏教学者